驚愕 記憶が変化していく
研修会の行方
どの業種もそうだと思うが、研鑽を積むために定期的に研修を受ける。
研修会にも。当たりはずれがあって、思いっきりはずれだったりすると、がっかりを通り越して腹立たしさが爆発する。
そういう時は、同業他社の研修仲間と帰りにスイーツのお店か晩酌セットがメニューにある飲食店に仲間と飛び込み「あーでもない、こーでもない」と愚痴から始まり情報交換会になるのがいつものパターンだ。
たまたま、今回の研修終わりの愚痴大会および情報交換会は、おかみと同じシングル女性ばかりとなった。しかも、40代から50代の人生の折り返し地点を過ぎちゃたアダルトチームだ。
シングル女性ばかりと言う気楽さからか?晩酌セットの勢いかわからないけど、皆さんお口が滑らかでらっしゃる。
女の人生、男しだい
シングル女性という属性の気楽さから、「なぜ、結婚しなかったのか?」と言う話になった。もちろん、全員が「一生、結婚しない」と決めているわけではない。
おかみも、「一生、結婚しない」と決めていない。
令和の時代になっても、女の人生は男しだい。結婚するしないで価値観や生き方が全く違ってくる。
相談員をしていれば、普段のケースワークで嫌と言うほど思い知らされる。
逆に、なんで結婚に踏み切ったか?インタビューしたいぐらいだ。
おかみは、価値観や生き方をまげてまで誰かと一緒に生活を共にする覚悟がないのだ。
価値観や生き方を曲げる?
立派な価値観を持っているわけでも生き方をしているわけでもない。むしろ世間一般では50にもなって一度も結婚していないなんて、いわゆる負け組であると思う。
ただ、男に幸せにしてもらわなくても生きていけるスキルも身に着けたし、シングルだから思いっきり仕事ができるというメリットが手放せない。
そして、手放せない価値観がひっくり返るほどの「恋焦がれる」出会いがないのだ。
福祉関係者によくいる、優しいだけが取り柄の男じゃ物足りない。
トークテーマ 恋焦がれる
何やかんやで、研修の愚痴大会及び情報交換会だったはずが、飲み会のトークテーマがそれにそれ「なぜ、結婚しなかったのか?」と言うものに変化していった。
おかみも、今までした数少ない恋愛を思い出しながら考える。
価値観がひっくり返るほどの恋愛をしたか?
そこが、成就しないから、いまだ0婚なのだ。
いや~
実は、成就をしなかったが、まさに「恋焦がれる」というのはこういうことか?と思うような恋愛(片思い)をしたことがある。
18歳の時に、学校の先生を好きになり、積極的にアプローチしたが、いつの間にか友人がかっさらって行き。友人が先生の「おさな妻」になったんだ。
友人が、先生の「おさな妻」になったと聞いたときは、おかみは1週間泣き続け食事もとらず、家族がオロオロしたものだ。
先生が友人と結婚したというのも、ショックだった。数いる生徒の中から、なぜ彼女だったのか?なぜ先生が、生徒と言うカテゴリーを選んだのか?同い年の友人とおかみとの違いは何なのか?おかみが、目がぱっちりしてスタイルが良かったら先生の「おさな妻」になれたのか?友人が、先生に勇気をだして操をささげたからか?
当時の私は、考えても考えてもわからないことばかりだった。
数年間は、時々思い出して泣きそうになったことは何度もある。
50代になった今、なんであの先生のこと「焦がれる」ほど好きだったのかわからない。
ただ、先生を好きでいろいろ頑張っていた頃よりも、友人と結婚すると聞いた日から思い出に代わるまでの数年間がつらか辛かった。
ただそれだけだ。
おかみ、酔ってるね
酔った勢いもあり、「おさな妻」になり損ねた話をご披露した。
あれ~~
なんだか、若いころに戻ったみたいにウキウキしている。
あの、少しでも思い出すと泣きそうになるような感情が湧き上がってこない。
確かに、辛かったんだ。
辛かった感情が湧き上がらない。
むしろ、ウキウキした気分になっていて、先生に振り向いてもらいたくて頑張っているあの頃の自分しか思い出せない。
これが、高齢者の分野でよく使われる回想法と言うものか?
つらい思い出が、時間と共に昇華されて記憶が変化していく。
しかも、ちょっと若くなった気がして力がみなぎってくる。
すごいな。
回想法。
つらい思い出を昇華した、自分もほめてやりたい。
そして、おかみの「恋焦がれた」ありふれた話を傾聴し、こんなウキウキして若返った気分にしてくれた仲間に感謝する。
ありがとう。
これに懲りず、これからもよろしくお願いします。
