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結論ファーストって?

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結論ファーストって?

以前は、仕事が忙しかったものだから、予約なしでササっと治療している歯科に通っていた。

最近、ササっと診てもらうというのもいいけど、かかりつけ歯科を持ったほうがいいなと思って、評判のいいところを探していた。

インターネットや近しい人の口コミを吟味して、かかりつけ歯科を決めた。

予約時間にきっちり到着し、診察を受ける。

一通り検査が終わり、歯科医師から最初のお言葉。

「できれば、八重歯を抜いたほうがいいですね。いつでもいいですよ。」

えっ。

何で?

でたっ、結論ファースト!

朝ドラのヒロインのように、歯科医師に「はて、その根拠は?」なんて言えない。

なんで八重歯を抜かないといけないのか?

食卓で両親に、八重歯を抜くように助言されたことを報告した。

認知症でデイサービスに行っている母親が、はっとした表情でいう。

「それは、絶対抜いたほうがいい。小学生の頃も、○○歯科の先生も進めてくれた。」

母親に、なんでそう言われたのか?と聞く。

「理由は忘れた」と答えた。

出た、結論ファーストと言うか結論しか覚えていない。

じゃぁ、質問を変えます。抜かなかった理由は何だったのか?

「あんたが○○歯科の先生が怖いって脅えてたから、やめた」

母親から、八重歯を抜かないといけない理由を探ってもわからなかった。

八重歯にまつわるもやもやは消えない。

次回の受診の時は、質問の仕方を考えて理由を訊ねなくては。

半世紀近く付き合ってきた八重歯とだ、簡単にサヨナラできるわけない。

ビジネスでよく使われる結論ファースト

相談業務の中でも、結論ファーストはよく使われる。もしかしたら、相談業務以外の仕事は、もっともっと使われるかもしれない。

今回のように、わからないことを質問しにくい目上の人に、結論ファーストでコミュニケーションを取られたら、理由が理解できず納得できないまま目上の人の結論に従うことになってしまいやすい。

例えば、後輩に結論ファーストで報告を受けたらどうする

相談業務は、結論も大事だが理由が最も大事なのだ!

報告を受けるおかみとしては、後輩が理解しているクライアントの課題や課題の背景の捉え方を、検証し結論が正しいかどうか判断したい。

だから、結論ファーストによくわからない要約をつけられると困るのだ。

結局、後輩の結論から遡って、クライアントの課題を紐解く質問していく事になる。

こんな手間をかけるのであれば、時系列で話をしてもらいたい。

人によっては効率を考えて、結論ファーストにしてっていう人がいると思うが、おかみに気を遣う必要はない、仕事上の相談や報告は時系列のほうが好みです。

結局、八重歯は抜くのか?

結論ファーストで!

「八重歯は抜きます。」

後日、優しそうな歯科衛生士さんに訊ねたら、八重歯に重なっている歯の清掃がむつかしく歯周病や虫歯のリスクがあるかだそうだ。八重歯を抜いたら歯と歯の隙間はどうなるって質問も、私の場合は隙間の幅が狭いから、詰め物で対応出来るそうだ。

納得しました。

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ABOUT ME
地域食堂ことこと おかみ
某相談所のしがない相談員をしています。団塊ジュニア。両親が死去したら、単身身寄りのない困った年寄りになる可能性高し。 今の夢は、定年まで思いっきり働いて、退職したら「地域食堂」のおかみになること。 そして、「地域食堂」の仲間が笑顔であの世に送ってくれたら、おかみの人生120点!!
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