土砂降りの日の不思議な出来事
土砂降りの夜
今日は、雲行きが変だった。
やっぱり、夜になると土砂降りの雨が降った。
ついでに、雷もなっている。
スマホを起動させると、Wi-Fiの接続が切れていた。
パソコン周辺を確認すると、インターネットの接続も不安定でセットしなおした。
いつかも、こんな日があったな。
土砂降りの日の出来事
土砂降りの日に、おかみの関わっていた人が、自宅の浴室で死んだ。
不慮の事故だ。
発見は、訪問看護師。
いつも鍵が開いている家で、あいさつして応答があれば入室することになっている。
何度も声をかけたが応答がなく、シャワーの水の音がするので覗いてみたら、浴槽に横たわっていたのだ。
警察を呼び、粛々と事が進む。
おかみも関わっていた人として、警察に事情を聴かれた。
後日、某相談所に、親族があいさつにお見えになった。
「いったい、何が原因で亡くなったんですかね?」
「警察で、遺体をCTスキャンにかけたら、心臓も脳も異常なしで死因は火傷でした。」
火傷???
シャワーが熱湯だったってこと?
そんなことある?
雷と向精神薬
関わっていた人は、とても繊細で慎重な人だった。
その人が、温度も確かめないで熱湯シャワーを浴びるとは考えられない。
給湯器の不具合で熱湯に切り替わったのだろうか?
その日は、土砂降りで落雷が連続的にあった。
給湯器の温度設定装置が不具合を起こしたんだろうか?
もう一つ、事故の2.3日前からとても精神状態が悪かった。
一日に何度も某相談所に電話をして、とりとめのない話をして攻撃的になる。
季節的なものなのか?
薬があってないだろうなぁー。
そろそろ、限界だなぁ。
内服状況を確認をして、病院に連絡しないとー。
って、考えていたところだ。
偶然が重なっただけなのか?
向精神薬で活動性が抑えられていたから、熱湯をあびても素早く浴槽から出れなかったんだろう。
小さなユニットバスだ。
熱湯に驚いているうちに、お湯があふれてくる。
でも!でも!でも!
こんな、偶然重なるものか?
精神状態が悪い時、おかみが攻撃の的になった。
信頼と憎しみは表裏一体。
本人もつらいが、受け止めるおかみもつらい。
ましてや、ビジネスで相談にのっている相手だ。
喧嘩もできやしない。
不思議な出来事からの学び
相談員も人間だ、理不尽な感情をぶつけられると怒りがわく。
プライベートな人間関係であれば、距離を取ればいい。
ビジネスでかかわっている限り、そうはいかない。
怒りを棚に上げて、できるだけの支援はする。
結果、クライアントのQOLが向上すれば、怒りも忘れてしまう。
いや、いい思い出として怒りが昇華される。
今回、ありえない確率で偶然が重なり、怒りの主がこの世を去った。
誰が悪いわけでもなく誰もどうすることもできない、不慮の事故。
苦い思い出のままだ。